仕事について
例えば、雪を溶かす融雪設備の制御。
機械や設備をコントロール・管理する制御盤の設計が私の仕事です。例えば、雪が降ると自動的に融雪剤を散布して雪を溶かす高速道路の融雪設備。ここに当社の制御が活きています。「どんな条件になったら、どれだけ散布するのか」を制御するんですね。ひとつの制御盤でコントロールできるのは1～2km分。散布のためのバルブが1区画（50～70m）あたり7〜8個設置されているので、100～200のバルブを制御することになります。基本的に新規ではなく改修ですね。設備の延長や仕様変更に応じて、再度設計を行います。まずは上司が全体設計。フローシートと仕様書という書類をつくるので、それを元にフローチャートとインプット記録書を作成。その後CADで製図していきます。
大変だったこと
テストができないことも。
大変だったのはテストができないこと。融雪設備は既に設置されています。通行止めでもしない限りは24時間365日車が行き交っている状態。そんな中、雪の日以外に融雪剤を散布してしまったらドライバーさんが驚いてしまいますよね。「道路脇から何か出てきている！」なんて。事故に繫がりかねないため、テストは行わないんです。稼働するのは雪が降った日。「バルブがひとつ稼働していないので何とかしていただけますか？」。バグやエラーも稼働して初めて分かります。お客様から連絡をいただいたら現地へ足を運び、ハードの問題か、ソフトの問題かを検証。原因をつきとめて改善します。ソフト面であれば、PCを持っていきその場で対応することもあります。“設計”というとオフィスワークだけのイメージかもしれませんが、日々現場に足を運ぶ仕事。大変な面もありますが、自分の携わったモノゴトが、どこで・どう動いているのか分かるのは面白いですね。
